無添加住宅はどんな構造ですか?
お客様のご要望は圧倒的に木造に集中していますので、当社は木造の在来工法を標準としています。もちろん、ご希望があれば壁式鉄筋コンクリート造も検討させていただきます。
漆喰は割れやすいと聞いたのですが。
当社は昔から使われている漆喰に天然の素材を混ぜてオリジナル漆喰にして使用しています。従来の割れやすい漆喰に比べ、かなり割れにくいものですからご安心ください。
内部の漆喰壁と柱の間に隙間がありますが大丈夫ですか?
漆喰と木材の間には、必ずと言っていいほど隙間ができます。これは無垢材が縮むことで起きる現象であり、決して欠陥ではありません。隙間風が入ったり、壁全体が剥がれ落ちたりすることはありませんのでご安心ください。また、この隙間には室内に浮遊する汚染空気が入り込み、壁内の炭化コルクへ流入し、吸着するための道にもなります。隙間が気になるという方は、漆喰の粉とフエキ糊を混ぜて隙間を埋める方法もありますので、ご相談ください。
石で屋根を葺くとどんなメリットがあるのですか?
石葺きの屋根の住まいは、夏でも屋根裏部屋が暑くなりません。当社独自の工法により、屋根部の熱を自然の風力で強制換気することで、従来の屋根以上の涼しさを実現しています。その他にも、メンテナンスフリーであること、外観が重厚になること、生産にあたって公害が発生しないこと、リサイクルできることなど、石葺きの屋根には様々なメリットがあります。
米糊がすぐに剥がれてしまうことはないですか?
米糊は、直接水がかかると剥がれやすくなりますが、何もなければ300年は持つと言われています。大仏や観音像などは良い例でしょう。
炭化コルクには、どのような性能がありますか?
無添加住宅では、炭化コルクを断熱材として使っています。炭化コルクは断熱性の他に、耐水性や遮音性、防振性にも優れています。そのうえ腐りにくく、廃棄時には土に還る循環型素材です。もちろん添加物はなし。虫が嫌う成分も含まれており、自ら防虫効果を発揮するのも特徴です。
無垢材のフローリングは反ることはないですか?
無垢材のフローリングは反りますし、床鳴りもします。しかし、無垢材だけが持つ自然の風合いは、反りや床鳴りといった弱点をカバーして余りあるほど価値のあるものだと思います。末長く健康に住んでいくことを考えれば、ボンドまみれになっている合板のフローリングよりは、何も混じっていない無添加のフローリングや伸びたり縮んだりする生きた木材を使用するほうがいいでしょう。
玄関扉に使う天然木は腐らないですか?
玄関扉は通常の扉の1.5倍ほどの厚み(6cm)があるうえ、天然木に柿渋塗装を施したり、防腐対策を行ったりしているため、腐りにくくなっています。外部に面している木部にはすべて言えることですが、お引き渡し後1年経過したときにもう一度上塗りすることにより、さらに防腐効果を高めることができます。
無添加住宅だと、ダニや害虫がつきませんか?
無添加住宅は、基本的には人間も他の生き物も住みやすい環境ではありますが、人に対して害が少ない自然素材からできた防虫剤を使用することで害虫を寄せ付けない工夫をしています。しかし現在、完全に虫をシャットアウトできる無添加住宅はできていません。当社は無添加仕様ではない建物にも対応していますので、ご要望に沿ってある程度カスタマイズさせていただきます。
自然素材の防虫剤を教えてください。
自然素材には防虫効果を持つものが多くあります。
■例えば
- 柿渋の渋みは虫の体内にあるタンパク質を吸着し、死滅させます。
- 馬酔木(あせび)の乾燥させたものを煎じて霧吹きすると防虫効果があります。
- 山椒の実や楠木の葉には防虫効果があります。
ただし、1階のお部屋は虫が入りやすく、完全に虫の侵入を防ぐのは困難です。近所に緑がたくさんあるような地域はなおさらです。
耐震性が心配なのですが、鉄筋コンクリート造で無添加住宅はできますか?
はい、廣瀬興業では鉄筋コンクリート造での無添加住宅建築に対応しています。東日本大震災以降、地震に強い住まいへのニーズが高まっており、無添加住宅においても耐震性に優れた鉄筋コンクリート造を選ぶお客様が増えています。コンクリートを多く使用する鉄筋コンクリート造住宅のデメリットとして湿気が多いことが挙げられますが、無添加住宅なら心配ありません。炭化コルクや漆喰の調湿作用によって年中快適な空間ができあがります。